2007年02月13日

サメガイドブック―世界のサメ・エイ図鑑

サメガイドブック―世界のサメ・エイ図鑑
  • 価 格/3,675円(税込)
  • 出版社/阪急コミュニケーションズ
  • サイズ/20.8x14.8(cm)
  • 発 行/2001年7月

神秘的なサメの世界

サメという生き物は多種多様で世界中の海に棲息する、魚類の中でももっとも成功した生物種のひとつです。事実、サメは恐竜が地球上に現れるはるか前から存在し、またほとんどその姿形を変えずに今日に至っています。

某ハリウッド映画のおかげ(?)ですっかり動物界の悪役代表のようになってしまったサメたちですが、おとなし〜く細々と暮らす種も多く、一概に「サメ=凶暴」とは言えません。

また一部の、人間に危害を加えると言われているサメ(ホホジロザメやオオメジロザメなど)に関しても、人間を好き好んで襲っているとは言い難く、単なる勘違いで結果的に人を傷つけてしまっているのです。勘違いとは、手足をばたつかせてサーフボードに乗っている人間を獲物のアザラシと間違ってしまうというもの。ですから、ダイバーなどが襲われるよりも海水浴客やサーファーが事故に遭う例が多いのです。(余談ですが、人間というものは雑食であるため肉は不味く、おまけに脂肪分も少ないため肉食動物にとっては獲物としてあまり魅力的ではないのだそうですよ。)

とはいえ、色眼鏡で見てしまっている以上、なかなか「サメ=凶暴、恐い、人食い」などのダークなイメージはぬぐえません。本書はそんな誤解を解くのと同時に、サメという非常に興味深い生き物を詳しく知ることのできる数少ない本だと思います。

本書には、ふだん目にする機会のほとんどないめずらしいサメの写真が満載です。

例えば、僕が一番好きなサメである「ジンベエザメ」。大迫力の写真で紹介されています。ジンベイザメは最大で体長14mにもなる世界最大の魚。「美ら海水族館」での人工飼育は有名ですが、やっぱり自然の姿は迫力が違います。

さらに、「メガマウスザメ」「ウバザメ」の野生の写真はなかなか見れるものじゃありません。不気味な雰囲気が写真からヒシヒシと伝わってきます。

もちろん定番の「ホホジロザメ」も写真満載で紹介されてます。

個人的には「ネコザメ」「トラザメ」の違いが今までわからなかったのですが、この本のおかげで見分けがつくようになり、本書を手にしてよかったなと思いました。

冒頭の筆者の挨拶文は、ちょっと思い入れが強すぎるというか、偏った見方で書かれている気もしますが(筆者は“サメが絶滅の危機に陥っているのは人間がすべて悪い”的なスタンスをとられています。わかる気はするのですが、言い回しがいささか過激です。)、それだけサメに対する深い愛情と尊敬の念を込めて纏め上げたということの現れかもしれません。

サメやエイに興味のある方にオススメの1冊です。

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posted by zoosuke | 魚類・水生生物
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